公開 2026-10-22書いた人:セリヌンティウス

共通テスト英語リーディングの時間配分と「時間が足りない」の対策

共通テストの英語リーディングは、80分で大量の英文を読む試験です。「最後の大問までたどり着けない」という悩みはとても多いと思います。この記事では、公式情報で試験の枠組みを確かめたうえで、自分に合った時間配分の決め方と、時間が足りない原因の切り分け方を説明します。

結論:時間配分は「自分の実測」から作り、足りない原因を3つに分けて対策する。

  • 令和9年度(2027年1月実施)のリーディングは80分・100点。大問ごとの目安時間は公式には示されていないので、過去問を解いて大問ごとにかかった時間を測り、そこから配分を決めます。
  • 足りない原因は「語彙・文法」「読み方(返り読み)」「設問の処理」に分けて考えます。
  • 音読とスラッシュリーディングが助けになるのは主に「読み方」の部分です。語彙不足や設問の処理は、別の練習が必要です。

試験の枠組み(公式情報)

まず、大学入試センターが公表している情報で、令和9年度(2027年1月実施)の試験の枠組みを確認します。数字は年度によって変わる可能性があるので、受験する年度の情報を必ず公式サイトで確かめてください。

項目内容
本試験の日程2027年1月16日(土)・17日(日)
リーディング試験時間80分、100点
リスニング試験時間60分(うち解答時間30分)、100点
出題範囲「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」

大問の構成は年度によって変わることがあります。参考までに、大学入試センターが公開している令和8年度(2026年1月)の本試験の問題冊子を見ると、リーディングは第1問から第8問までの8つの大問で、解答番号は1から44まででした。メッセージのやりとり、案内やポスター、グラフのある記事、物語、論説文など、形式の違う英文が順に並んでいます。

過去3年分の問題と正解は、大学入試センターの過去問題のページで公開されています(著作権処理の関係で一部を省略して掲載している科目がある、という注意書きがあります)。

時間配分の決め方

公式の目安はない。だから自分で測る

大問ごとの時間配分は、公式には示されていません。インターネットや参考書でさまざまな配分例が紹介されていますが、読む速さや得意な形式は人によって違います。いちばん確実なのは、過去問を本番と同じ80分で解き、大問ごとにかかった時間を記録することです。

  1. 過去問を1回分、80分で解きます。大問が終わるたびに、時計の時刻を問題用紙の余白に書いておきます。
  2. 採点したら、大問ごとに「かかった時間」と「得点率」を表にします。
  3. 時間をかけたのに得点率が低い大問、短い時間で得点できた大問を見つけます。
  4. 合計が70分前後になるように、大問ごとの目標時間を決めます。残りの約10分は、マークの確認と、迷った問題の見直しに使います。

配分を考えるときの3つの考え方

決めた配分は、次の過去問や模試で試して、ずれていれば直します。2〜3回分を解けば、自分に合った配分がだいたい固まります。

時間が足りない原因を切り分ける

「時間が足りない」の中身は、人によって違います。過去問を解いたあと、次の3つのどれが大きいかを考えると、対策を選びやすくなります。

1. 語彙・文法:知らない語や構文で止まる

読んでいる途中で知らない単語が出るたびに止まり、前後から意味を推測しようとして時間を使っている場合です。解き終わった英文に、意味がわからなかった語に印をつけてみてください。1段落に何個も印がつくなら、まず語彙の学習が必要です。

2. 読み方:返り読みが多い

単語も文法もわかるのに遅い場合は、読み方に原因があることが多いです。文の最後まで読んでから日本語の語順に並べ替えたり、同じ文を何度も読み直したりしていないでしょうか。たとえば次の文を、後ろから訳し上げずに前から理解できるかを試してみてください。

The survey showed / that students who sleep more than seven hours / tend to feel less stressed / before exams.その調査は示した/7時間より多く眠る生徒は/ストレスを感じにくい傾向があることを/試験の前に

3. 設問の処理:読んだあとに時間がかかる

英文は読めているのに、選択肢を何度も本文と見比べたり、どこに答えがあったかを探し直したりして時間がかかる場合です。設問を先に見て何を探すかを決めてから読む、本文の段落ごとに要点を一言メモする、などの工夫が効きます。どの方法が合うかは人によるので、過去問で試してください。

音読・スラッシュでできること、できないこと

音読とスラッシュリーディングが助けになりやすいのは、2つ目の「読み方」の部分です。英文を意味のまとまりで区切り、前から順に理解する練習を繰り返すと、返り読みを減らす助けになります。区切り方は「スラッシュリーディングとは?区切る場所のルールと例文」で説明しています。

ただし、限界もあります。

読む速さそのものの悩みについては「英語長文を読むのが遅い原因と、速く読むための練習(返り読みを減らす)」で、より詳しく書いています。

本番までの練習の組み立て

共通テストまでの期間に合わせた、組み立ての一例です。

時期内容の例
10〜11月過去問を週1回分、80分で解いて大問ごとの時間を記録。解いた長文から段落を選んで音読に回す
12月決めた時間配分で過去問・予想問題を解く。苦手な大問の形式だけを集中的に練習
1月(直前)本番と同じ時間帯に80分で通して解く練習。新しいことは増やさず、配分の確認と音読での読み直し

解いた過去問は、解きっぱなしにせずに復習と音読に回すと、1回分の問題を何倍にも使えます。手順は「英語長文の復習方法:過去問を解きっぱなしにしない手順」にまとめました。共通テストの過去問PDFから英文を取り出して区切るには、スラ読オン読のアプリが使えます(PDFは端末の中だけで処理します)。

本番当日の注意

まとめ

参考文献・資料

試験の情報は2026年10月22日に大学入試センターの公式サイトで確認したものです。変更される場合があるので、受験する年度の情報を必ず公式サイトで確かめてください。

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