公開 2026-10-22書いた人:セリヌンティウス

英文に自動でスラッシュを入れる方法(無料・ブラウザで完結)

スラッシュリーディングの練習をしたくても、長文1題ぶんに手でスラッシュを引くと、それだけで20分、30分とかかってしまいます。この記事では、このサイトの無料アプリ「スラ読オン読」で、英文に自動でスラッシュを入れて音読用のテキストにする手順を説明します。登録は不要で、英文やPDFは端末の中だけで処理します。

結論:英文を貼り付けて「区切りを提案する」を押すだけで、スラッシュ付きの英文ができます。

  • 区切りの細かさは「細かめ・標準・大きめ」の3段階。初めての英文は細かめ、慣れたら大きめにします。
  • 自動の区切りは提案です。語と語のすき間をクリックすれば、スラッシュを付けたり外したりできます。
  • 過去問のPDF(スキャンを含む)からも英文を取り出せます。印刷用のプリントやPDFにもできます。

アプリでできること

スラ読オン読は、入試英語の長文を音読するための無料のブラウザアプリです。スマートフォンでもパソコンでも、ブラウザでアプリのページを開けば使えます。区切りに関係するのは次の機能です。

区切りの提案は、単語の並びから文法上の切れ目を判断するプログラムで行っていて、英文をどこかのサーバーに送ってAIに処理させる仕組みではありません。そのため通信が遅い場所でも動き、英文が外部に出ることもありません。

英文を貼り付けて区切る手順

教科書や問題集の英文を自分で入力したもの、手元のデジタル教材からコピーした英文などは、貼り付けるのがいちばん早い方法です。

  1. アプリを開き、画面の手順④「本文を仕上げる」の入力欄に英文を貼り付けます(PDFを使わない場合は、手順①〜③は飛ばして構いません)。段落の間は空行にしておくと、段落ごとに分かれて表示されます。
  2. 下線番号や( A )のような空所の記号が入っている場合は、「設問記号を消す」で消すか、空所を答えの語に書き換えます。記号が残っていると、音読の途中でつかえる原因になります。
  3. 「区切りの細かさ」を選び、「区切りを提案する」を押します。
  4. 手順⑤に、スラッシュの入った英文が表示されます。

たとえば次の英文を「標準」で区切ると、このような形になります(自作の例文です)。

Many cities are planting trees along their streets / because shade can lower the temperature / on hot summer days.多くの都市が通りに沿って木を植えている/日陰は気温を下げられるので/暑い夏の日に

過去問PDFから区切る手順

大学の過去問や、自分でスキャンした問題のPDFからも、英文を取り出して区切れます。

  1. 手順①でPDFを選びます(ドラッグ&ドロップでも可)。
  2. 手順②で、英文の本文があるページを選んで「選んだページを読み取る」を押します。文字データのあるPDFはそのまま文字を取り出し、スキャン画像だけのページは端末の中で文字を読み取ります(OCR)。
  3. 手順③で、原本と見比べながら、設問・語注・行番号など音読しない行のチェックを外します。
  4. 「確認したページを本文にまとめる」を押すと手順④に英文が入るので、あとは貼り付けの場合と同じです。

スキャンの読み取りでは、かすれた文字や小さな文字で誤りが出ることがあります。OCRの設定の選び方や、読み取りミスの直し方は「過去問PDFを音読教材にする方法(スキャン・OCR対応)」に詳しく書きました。入試問題の英文には著作権があるので、使うのは自分の学習の範囲にとどめてください。

区切りの細かさの選び方

同じ英文でも、細かさを変えるとスラッシュの数が変わります。

The students / who joined the program last year / are now teaching younger children / in their town.(細かめ)その生徒たちは/去年そのプログラムに参加した/今は年下の子どもたちに教えている/自分たちの町で

The students who joined the program last year / are now teaching younger children in their town.(大きめ)去年そのプログラムに参加した生徒たちは/今は自分たちの町で年下の子どもたちに教えている

細かさ向いている場面
細かめ初めて読む英文、構造が複雑な文、意味を確かめながらゆっくり読みたいとき
標準意味の確認を終えた英文を、区切りごとに前から理解する練習
大きめ何度か読んだ英文、スラッシュを減らしていく段階

迷ったら「標準」から始め、つかえる文が多ければ細かめに、楽に読めるなら大きめに変えてみてください。区切る場所の考え方そのものは「スラッシュリーディングとは?区切る場所のルールと例文」で、例文を使って説明しています。

自動の区切りの限界と、自分での直し方

自動の区切りは、多くの文で「ここで切ると読みやすい」位置を提案できますが、いつも正しいわけではありません。特に次のような文では、意味の切れ目とずれることがあります。

実際の例を1つ挙げます。次の文を「標準」で区切ると、アプリは that の前で1回だけ切る形を提案します。

The essay / that the students wrote together won first prize.(自動の提案)that 以下が1つのまとまりになり、どこまでが説明なのか見えにくい

that から together までが「生徒たちが一緒に書いた」という説明(関係詞節)で、文全体の動詞は won です。説明が終わる together の後ろにもスラッシュを足すと、主語と動詞の関係が見えやすくなります。

The essay / that the students wrote together / won first prize.(直したあと)その作文は/(どんな作文かというと)生徒たちが一緒に書いた/1等賞をとった

直し方は簡単で、手順⑤の画面で語と語のすき間をクリック(タップ)すると、その位置のスラッシュが付いたり外れたりします。まとめて直したいときは「テキストで編集」を使い、「/」を直接書き足したり消したりできます。

区切りは正解が1つではないので、自動の提案と自分の感覚が違っても、意味のまとまりを壊していなければどちらでも構いません。むしろ「ここは切らなくても読める」「ここは切ったほうが読みやすい」と考えて直すこと自体が、構文を意識するよい練習になります。

印刷して紙で使う

紙に書き込みながら練習したい人は、手順⑤の「印刷・PDF」から印刷用のプリントを作れます。

「印刷する」でブラウザの印刷画面が開くので、プリンターの代わりに「PDFに保存」を選べば、PDFとして保存してタブレットで使うこともできます。

手で引く・参考書を使う方法との比べ方

方法よいところ気をつけること
自分で手で引く構文を考える練習になる。区切りの理由まで身につく時間がかかる。長文全体に引くのは大変
区切り入りの参考書・問題集区切りと訳が専門家の手で整えられている本に載っている英文しか使えない
アプリで自動に入れる手持ちの過去問や教科書の英文にすぐ使える。細かさや表示を切り替えられる区切りが意味とずれることがあるので、確認して直す

おすすめは組み合わせることです。最初の数題は自分で手で引いて区切りの感覚をつかみ、そのあとは自動の区切りを使って、ずれている所だけを直す。こうすると、構文を考える練習を残しながら、スラッシュを引く作業の時間を音読そのものに回せます。

スラッシュはあくまで補助輪です。最後は区切りのない英文で同じように前から読めるのが目標なので、慣れてきたら表示を「大きな区切りだけ」「薄く」「なし」へと進めてください。進め方は「スラッシュリーディングの卒業:区切りを外していく練習法」にまとめています。

まとめ

まずは手元の英文を1段落だけ、アプリに貼り付けて区切ってみてください。無料で、登録もいりません。

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